昼のフードコート
そこで懐かしい顔を発見
似ている?
本人?
店を出て考えていると嫁様が、「どうしたの?」
前に働いていたカーショップの社長に似ててさ
「行ってきなよ」
違うかもしれねーし
「後ろから名前呼んで振り向けば本物だし
振り向かなきゃそのまま帰ってくればいいんだよ
その表情からして、間違いないと思っているんじゃないの?」
核心…
声を掛けにくい理由は幾つかあった
風貌がやや変わっていた事
元は〇力団のような見た目で、
振る舞いも見た目通り
某プロレス団体の弟子だったとかで、
体格も良く、スキンヘッド
親分肌でイケイケ
そんな社長らしき人は、
スキンヘッドが丸刈、
体格も一回り小柄
自分が退社した数年後、不景気の煽りを受け閉業
その後の状況を知らなかったので話掛けにくかった
妙におとなしくなっていたり
礼儀正しくなっていたりしたら寂しい訳で
嫁に急かされ店内に戻り、
近くまで行くとやはり社長
顔を覗き込み「〇さん」と、話しかけました
大した反応もせず、
スマホからゆっくりとこちらへ目線を移し、
おぅ 一平か…
座れ
以前と変わらぬ振る舞いに、思わずニヤリ
しばし歓談
16年ぶりだった
なんとなく自分の近況は知ってくれていて
「お前の道場入口が分かりにくいらしいな」
と、言われた
嫁曰く、
自分が完全に記憶を呼び起こしている表情をしており
「これは帰りに思い出話をされる」
と、思ったそうな
どうせ聞かされるなら、スッキリさせた状態で聞きたかったとか
よき午後でした