実は今朝というか、午前中に大事な打ち合わせがあり、寝る前にちょっとだけオリンピック鑑賞をしました。女子レスリング、皆順当に勝ち上がっています。
土性選手が決勝進出。 自分は寝なくてはいけない時間。
しかし気になります。画面右上には「この後決勝…」と書かれています。結局見届け、男子卓球も見てしまい、完全に寝損ねました。
しかし凄すぎる女子レスリング‼今風のリズムネタで表現すると「ちょっと待ってちょっと待ってお姉さん 8・18ゴールドラッシュ?」ってとこでしょうか。
古い?
自分、古いとか新しいとかそういう言い方好きじゃありません
決勝戦最初の試合が始まります。登坂選手。
緊張している感は無く、むしろ気負っているくらいにやる気満々です。凄い気迫。「頼りになるなぁ」と、思って開始を見守ります。
案の定硬さがあり、やや手数が出ていない。でもこの子はやってくれるだろう。
しかし相手リードのままラスト10秒切り「ダメかぁ…」と思ったところで大逆転勝利‼ ポイントが入った直後のブザーでした。
凄い!! 輝いている!!
栄監督大興奮。
続く伊調選手。
落ち着いてはいるものの、やはり4連覇という別の敵と戦っている様子。始まってみれば柔らかく手も動き、さすがです。
しかし研究され尽しているのか、突破口が開けずにリードされたまま「4連覇ならずかぁ… くそ」と思ったラスト3秒の大逆転。
まじか!! こいつもか!!
ほんとに凄い。栄監督は安堵の表情。
三人目は土性選手。
69キロ級となると、日本人女子では厳しい階級だろうと思いながら見てましたが、そこは本人もコーチ陣も分かっているのか、他の日本人選手とは違う組み手、同じ階級の外国人選手とも違う体作りをしているように見えました。
予選を見ていても「こいつも大いに期待できる選手だ」と思って見ていました。
因みに、試合時間もルールも知らずに観戦を開始し、「そう言えば2R制だったな。判定割れたら延長か? それともマストか?」と、素っ頓狂な事を考えて見ている弩素人です。
この土性選手、なんとなく感情移入して見ていました。自分が一番最初にスタンドレスリングを教わったのが元UFC王者のチャック・リデルです。殴り屋のイメージが有る彼ですが、実はレスリング出身で学生時代は州王者になっています。方や打撃は、実はアマチュアキック上がりです。
チャックは凄く綺麗なレスリングが出来る人で、自分がチャックに教わった組み手を多用していたのが土性選手。一切使用していないのが自分。
そんな一方的な気持ちの入り方、言ってみれば片思いな訳ですが、「お前も頑張れえ!!」と、応援。
しかし主導権が取れず、マイナス的なポイントを取られてリードを許しました。
やはりこの階級はきついか。今日は金二個か。と、諦めかけた瞬間に際が出来、同点に追いつき試合終了。どうやら優勝した様です。同点ならばビッグポイントを取った方が勝ちだとか。
3人連続で残り数秒での逆転金メダル。こんな事ってあるんですか?栄監督、どういう練習すればいいんですか!!
野球だって2ストライク取られてからの凡退率は圧倒的に高いし、ラスト10秒切ってからから勝てる確率って1%も無い筈。それを最強決定戦の決勝で3連続? 奇跡3連発です。しかしただの逆転勝ちとしか感じさせない彼女たちの強さ。てーしたもんだ。
こうして強い女性を見て思うのは、「日本の女性は男の後ろを歩く」等と言いますが、きっと違う解釈をしなければならないんではないでしょう。男が前を歩くのを見守っている。歩かされている。的な。
まだ終わっていませんが、今回のオリンピックを多少なりとも、色々な競技を見て痛感したのは、若い選手の内面的な強さ。勝負所での精神面の強さ、窮地に立った時の平常心と諦めない姿勢です。
これは絶対的な練習量という裏付けが有ってのものだと思いますが、強い選手が多かった。
自分は自身が生まれた74年を勝手に「黄金世代」と言っていますが、イキがるばかりで逃げ出しがち、投げだしがちな奴が多いです。特に地元には。
寝ないで朝からハイテンションだった自分ですが、カブトムシも一晩中ガサゴソしていました。
落ち着きがなく、餌を入れると犬みたいに速攻食いつきます。虫のイメージが変わりましたよ。
どうでも良い話ですが。