無事愛車が売れ、次なる車を選んでおります。色々悩んでいるとボス(嫁)が「一台あるから要らないじゃん」と、ド核心を突いた一言を放って来て焦った次第です。ボスは無免許ですから車に全く興味がないのです。
最近車業界を見ていると、マツダとスバルの躍進が目に付きます。マツダは「誰にでも好かれる車は作りません」と、あくまで拘った車作りを公言し、それが功を奏して営業利益前年比300%という偉業を成し遂げました。スバルも売り上げ台数前年比約30%増しで、あちこちに営業所を作り出しています。この2社は何十年も媚びない車を作り続けています。
マツダは長年ディーゼルエンジンに力を入れて開発を続けていました。日本の電力が火力から原子力に移行していった事を切っ掛けに、日本の原油消費量が激減する(暖房も電気へ等)事を懸念し、産油国が原油価格を大幅に下げました。日本のガソリン価格はかなり下がり、もうディーゼルの需要は余りないという風潮になり、乗用車のディーゼルは激減、低迷しました。それでもマツダはディーゼルを作り続けて技術を積み重ね、今やマツダのスカイアクティブディーゼルエンジンは世界一とも言われています。
世界一壊れないトヨタ車も要チェックです。アイフォンの主要部に使われている部品が日本製であるように、海外の高級車の電子分品の殆どは日本製になっている昨今、特にトヨタに供給されている部品は、あの高級車よりも遥かに上質なものだそうです。
数年前、アメリカでトヨタ車の大規模なリコール問題が起きました。この件はアメリカで売れ過ぎたトヨタ潰しと言われたほど、裏を探れば色々あるのですが、結果アメリカにおけるトヨタの人気は、この事件を切っ掛けに上昇しました。
リコール問題で謝罪の為に渡米したトヨタの社長は、記者会見の前に生産工場へ直行しました。そこでアメリカ人労働者たちに「あなた方にミスありません。だからあなた方を解雇するような事は有りません。今のトヨタが有るのもあなた方の誇り高い仕事が有ってですから、これからもトヨタの車を作り続けてください」という内容の話しをしたそうです。結果、この話題はリコール問題を飲み込んだそうです。
しかしトヨタの社長は狙ってこのような行動を取った訳ではありません。トヨタというのはそういう会社なのです。現在のトヨタには、ハイブリッド車は有りますが電気自動車は有りません。しかし、実は既に何年も前に電気自動車は完成しており、ヨーロッパのトップである自動車会社は、自社の技術の全てを包み隠さず提供するからと、トヨタへ電気自動車の技術提供のを求めています。そのトヨタが電気自動車を販売しない理由は、急に電気自動車へシフトすると、現在下請け等で働いている人達の仕事が無くなってしまうからだそうです。そして「10年はハイブリッドで頑張りますので、それまでに電気自動車用の技術を身につけておいてください」と、約束をしているそうです。トヨタの雇用が、日本経済にとっても重要な役割を担っている事を重く受け止めている会社なのです。
車選びではなく、会社紹介になってしまいました。自分は過去11台の車を購入しましたが、なんと、トヨタ車を買った事は一度もありませんでした。