スティーブ先生はNOVA UNIAOのアメリカ本部であるJ-sectアカデミーのヘッドインストラクターを務め、柔術世界王者、ADCC無差別級王者であるロバート・ドライズデールが「我が師」と仰ぐ人物です。自分に柔術の手解きをしてくれた最初の先生でも有ります。ハワイ滞在中、たまたま見つけた柔術道場に吸い込まれるように入り、そこに居たのがスティーブ先生です。
柔術経験どころか組み技経験すらない自分でしたが、柔術には非常に興味が有ったので、ありったけの勇気というよりも、ありったけの小学生レベルの英語を振り絞り「あいあむのーいんぐりっしゅ あいどんのー柔術 トレーニングOK?」と、言い、スティーブは静かに「イエス」と頷き、入門しました。非常に寡黙な人で、外人には珍しく時間も守る人です。
全く英語の話せなかった自分に「マークは日本語が少し話せるから」と、指導見習いで来ていたマーク・ライモンを世話役に付けてくれました。しかしマークが話せる日本語は「オス(押忍)」「サヨナラ」「セガサターン」「イッペーサン(さん)」だけで、結果、マークの日本語には助けられませんでしたが、マークが最初に発した言葉が「オス、イッペーサン」だったので、一瞬本当に話せるんではと期待をしたのを覚えています。スティーブはハワイに短期滞在で指導に来ており、その時は17歳のロバート・ドライズデールもスティーブに付いて来ていました。
J-sectアカデミー黎明期、代表のジョンがMMAに参戦し、練習相手として、道場のスタッフとして支えたのがスティーブ先生です。
茶帯で世界選手権を優勝して黒帯に昇格。20年の指導歴を持ち、ロバートがラスベガスに自身の道場を出す際には「スティーブに指導をお願いしたい」と、自分に真剣に話していました。柔術以前はブレイクダンスのプレーヤーで、マイケルジャクソンにムーンウォークを教え、スリラーの振り付けを担当した過去を持つ、ブレイクダンス界では伝説の人です。
現在はダンスの指導と柔術のセミナーを生業としています。
そのスティーブ先生が11月に来日します。RBでも柔術セミナーを企画中。
写真左の真ん中は17歳のロバート。
ダンス動画は2013年なので、48歳の筈です。